調査

2012年5月31日 木曜日

多角的にみる「シロアリ調査」

日本の木造には、シロアリ被害の恐れが付いて廻ります。
この国は概ね高温多湿の気候なので、適度の水分と温度、適度の栄養を好むシロアリには残念ながら住みやすい国となっています。
「怖い」と言いながら、意外と放置したままになっているお住まいも多いのではないでしょうか。

建築する際に、ヒノキ・ヒバなど強い材種を使う以外は、地上1mまでの柱・土台を防蟻処理するように法律で決まっております。
が、防蟻効果が永年持つわけではありません。一般に、現在の防蟻処理は昔ほど(健康に問題があるほど)強い薬品は使っていませんから、保証は5年です。つまり、建築後5年も経てば、防蟻効果は薄れていくのです。
アリは土伝いに移動してきますので、いつ、入ってくるかは誰にもわかりません。中古住宅を購入して5年以上経っていれば、一度調査をしてみた方がいいかもしれません。

一般に、基礎・土台回りと浴室の出入口などをよく見て回ります。
基礎は立ち上がり部分や換気口、ひび割れ部分など、シロアリの通り道がないか見ます。土台は、モルタルの中に入って見えない場合も多いですが、「現わし」で見えているところ、湿気の多いところはシロアリでなくても腐朽している可能性も疑ってみます。
浴室と脱衣室との出入口は特に水が浸みやすいので要注意です。
扉の枠や柱、敷居の隙間などから床下に水が入って湿ったままになり、土台や柱の床下部分がシロアリが食べてすっかりなくなっていたケースもあります。
床下の確認は普通できませんので、床下を見ることになります。
床下点検口や収納庫(外す)があると、そこから入れますので、もし今までなければ1か所でも、リフォームの際に作っておくといいでしょう。

シロアリの発見の仕方は、慣れていないとわかりにくいこともありますから、できれば信用できる専門業者がお勧めです。
当社では提携している専門業者があり、無料でシロアリ調査を承っております。
調査の際には略図と写真を撮り、可能であれば、実際見てもらうことにしています。

シロアリが今いなくても痕跡がある場合がありますので、消毒と予防をお勧めします。
予防には、昔ながらの木炭を使ったマットが手軽です。
そのほか、高湿度の原因として、結露や排水などの不具合の可能性もありますので、設備的建築的措置が必要になります。
土台や柱が傷んでいる場合には、床下地なども傷んでいる可能性もありますので、補修や一部取り換えなどの工事を伴います。

そういう意味でも、「多角的に見る」ということも大事です。
是非一度、調査をしてみませんか?
そして、一日でも早い安心を、お勧めいたします。

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2012年5月28日 月曜日

ピンキリの防音対策~隣人編=シェルター化?

以前相談されたケースに、困ったものがありました。
最初のお話ではマンションの部屋を防音化してほしいとの依頼でした。

もともと建物の壁や床が薄いのか構造によるものか音楽活動などの有無などをと思い現場に行きますと、そうではない様子。
詳しく聞くと、隣人の音楽の音がうるさくて眠れない、とのこと。困りました。
外気音(交通や空気伝播音)ならサッシの遮音化(共同住宅の場合は組合の許可要)が有効ですし、自室の場合には床材の改修(カーペット敷やシート付フロア)や壁改修(厚、仕上げ)などができます。
が、音源が隣室となると・・・自室での対応は限界があります。
そもそも、隣人は認識があるのだろうか・・・。
もしかしたら気付いてなくて、あっさり音を小さくしてくれたり時間を早めてくれたりするかもしれない・・・。

そのように伝えますと「それができたら苦労はしない」とお客様に言われてしまいましたが、まだ管理組合にはお話していないとのこと。なるべく穏便に済ませたい、というお気持ちはもっともだと思います。しかし、「共同住宅」なのですから、お互い、どこかしら関わっていくのは道理なのではないでしょうか。ダメもとで管理会社か大家さんにそれとなく伝えてみてはどうか、とお勧めしました。

しかしせっかくお話をお聞きしましたので、防音化工事のお見積りをお出ししました。すると予想のお返事が。
「こんなにするの?」仕方ないのです。
建物構造や周辺状況にもよりますが、究極はシェルター化する、ということになってしまうので・・・ご了承ください。
残念ながら、の結果です。

数年前に「騒音おばさん」の話題がありました。
音の問題は感じ方にかなり個人差もあるのですが、客観的に一般的に言って「本当に問題」の場合は訴訟問題にまで発展します。もしかしたら感じているのは自分だけではないのかもしれません。その場合には、別の手だてがあるように思います。

建築屋としての仕事にはならなくても、別の手段の方が根本的に良いように思えば一言添えさせて頂ければと思っております。

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2012年5月26日 土曜日

エアコンの漏水と雨漏り

先日新規のご依頼があり、調査に行きました。1年前にエアコンを取り付けたのが、穴のあけ方に問題があって雨漏りがする、という話です。メールで伺った限りでは、外壁に開けた穴から雨が入っているとのこと。エアコンの場合、本体から排水ホースも延びてますのでそこからの漏水事故の話は割とある話です。でも雨とは。しかも1年経っているとは。
エアコン排水の漏水の可能性もあるのでお客様に聞きますと、雨の日は水が垂れている音がする、前にエアコン室内機からかなりの漏水があり施工業者に来てもらったらホースから雨水が入ってきていると。

とにかく現場を見ないと詳細はわかりませんので、当時施工した業者立会いのもと、調査をすることになりました。
エアコンは取付状態と原因を把握したかったのでそのままにして、家具を移動して、問題の壁を見せてもらいました。
当日は晴れていましたのでだいたいは乾いていてわからないことが多いのですが、壁の下方を抑えると上方に比べボードがきしむ音がし、床と接する木製の巾木とフローリングも、ほかの面はぴったりしているのとと比べ、エアコンのある壁下だけ隙間が数ミリとなっています。明らかに、何度も水が入っては乾きを繰り返した状況です。
正直、予想よりもひどく、壁の中に水が入ってしまっているのは確実、という感じでした。

壁の中に水が入って久しいとすれば、通常、そのボードに加え、(あれば)断熱材や筋違・間柱・胴縁などの木軸組も傷み、下手したらその下の土台まで浸水して柱元なども損傷している可能性があるのです。

当初予定はなかったのですが、壁の傷みを施工業者に確認してもらってから、壁の一部を開けてみることにしました。
下の写真は壁の前においていた家具の裏側です。木目でわかりにくいのですが上から広範囲に配線コード穴に向かってシミとなっています。


(2に続く)



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2012年5月22日 火曜日

無料の耐震診断

日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協、以下略)という長い名前の団体があります。
ここには、全国の既存の木造住宅の耐震補強を推進しようとする設計事務所と施工会社が登録しています。
当社も加盟していますが、ここでの大きな取組として、無料の一般耐震診断が挙げられます。
具体的には、年数回の無料キャンペーン中にご依頼受けたお客様宅には指定の講習・研修をクリアした最寄りの組合員が派遣され、無料の調査と耐震診断を受けることができます。具体的な改修をするか否かは問いませんので、是非この機会を利用されてください。
期間以外では各社にて診断を受付しております。有料とはなりますが、ご家族とお話合いの上進めることをお勧めいたしますのでご都合のよろしい時を選んでご依頼、調査、診断を受けることができます。
なお、対象の住宅は次の通りです。
キャンペーン期間や地域、その他ご不明な点や詳細などは当社までお問合せ下さい。

・木造軸組構造であること(木造2×4、混構造(一部鉄骨造・コンクリート造など)を除きます)
・昭和56年以前の建築であること
・専用住宅であること(一部店舗を除きます)

診断結果は評点1.0未満の場合には、地域の行政により耐震補強の補助金制度を活用し補強することができます。
当社には手続の代行も行っております。

いずれの場合もご相談な無料ですのでお気軽にお問合せ下さい。
(下記ポスターの赤ラインが当社です)

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2012年5月 8日 火曜日

雨漏れ調査

先日の竜巻の甚大な被害のニュースにはただ唖然としていました。
これまで日本で竜巻が少なかったために、ちゃんとした対応機会がないままでした。
10分間のうちに、屋根が、物置が、家が飛んだりひっくり返ったりすることもあると、自然の脅威に無力さを思います。
被害に遭われた方のご心痛をお察し申し上げます。

竜巻の前日にも関東では強い雨が続き、顧客・友人・知人より雨漏りの報告がありました。
今週は雨漏り調査隊です。

雨漏り。
どうしても日本では避けて通れない条件です。
建物も人間と一緒で、年を経てしかるべき手当をしてやらなければ、どこかしらから傷んできます。
材料は経年変化をし、シールやコーキングは縮み、ヒビ割れ、破損・汚損してきます。
屋根や外壁は頑丈に作り傷みにくいため、遠目にはわかりづらいところです。

大抵の雨漏りは、室内で発見されます。天井からだぼだぼ漏れていればわかりやすいのですが、
天井や壁のクロスが浮いて来たり、ボードの突合せが透いて来たり、シミが浮いて来たりすることもあります。
開口部の近くであれば建具や水切りの隙間から吹き込んだりもあるでしょう。
そんなときは、
いつごろから、どこから、どんなふうになっていたか、状況を写真や絵で残してくださると助かります。
調査の時晴れておりますともう乾いていて後も判らなくなっていることが殆どなのです。

屋根葺替や外壁の塗替をしたことがなければ、内側まで傷んでいる可能性もあります。
また、エアコンや設備配管や取付時の穴処理の不備や管理不備にて水が入ってしまうこともあります。
なかなか口で説明するのも難しいと思いますので、とりあえずは現地へ調査に向かいます。

よほど傷んでいれば解体や応急修理などが必要な場合もあります。
その際は事前にお話しさせて頂きますので、何なりとご相談ください。



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