家づくりポリシー

2019年4月 9日 火曜日

花のある住まい~外構計画


桜に続き、我が家の山吹も負けじとアピールし始めました。
もともと計画にはなく、10数年前に近所の小学校で苗木の配布でもらってきたものです。
設計責任者(父)の許可を得て小さな庭スペースに自家植えしました。

野山の咲く山吹は古来から親しまれ色彩の呼称でもあり
ここにあることで光来する人にもつかの間の安らぎを与えるのでは、と勝手に思っています。

それを見ていると、建築は花器のように中身を引き立てる容器のような存在でもあることに気付かされます。

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2017年1月27日 金曜日

耐震性を高めたリフォーム工事の件(その2)耐震性とは

さて。
「耐震性を高める」とはいいますが、具体的にはどいうことなのか?、果たして我が家に可能なのか?が重要です。

まず、耐震性とは何か。
文字通り、建物が地震に耐える性能のこと。地震の大きな揺れによって生じる構造体が受ける衝撃に耐えうる力、です。

住宅の品質性能に「耐震等級」というものがあります。
等級は1~3級まで定められており、新築時の確認申請で求められる基準は1級にあたり、
数字が上がる方が耐震等級が高くなり、より強固な建物という品質の指標となります。


耐震のほかに似た言葉で「免震」「制震」というものがあります。
簡単にひとことで表現しますと。

・免震構造=地震による衝撃を建物が受けにくくする装置などを基礎構造部分などに設置して、建物を揺れから逃す構造

・制震構造=地震による衝撃そのものを抑えようとする動きを生じさせる構造


高層ビルやマンションは大地震時に高層階の揺れが著しいため免震構造とすることが多くなりました。
阪神大震災では揺れに耐えきれなかった上階が折れてしまった建物がありました。
ただ免震構造は基礎部分に免震装置やメンテのため敷地内にそのためのスペースが必要なので、
ある程度の規模のものになるでしょう。

制震は実務的には、箇所ごとの装置として、耐震構造にプラスアルファで用いられています。
つまり一般住宅ではまずは耐震性を高めることが必要になっています。

では、実際に
建てられている建物の耐震性がどうしたらわかるのでしょう?

現在重要視されているのは、建物の剛性(強さ)とバランスです。

バランスは見た感じでわかることもありますが、強さはぱっと見ただけではわかりません。
なので、設計図や構造計算書などの設計図書を調べ、また実際の建物の現況を調べて判断します。


建物全体をリフォーム、設備や間取変更を伴うことも多きので、今どきの言葉でいうとリノベーションですね。
大規模リフォームの時は必ず、耐震性を含めた構造をチェックすることが必須だと思います。

が、部分的なリフォームだから関係ないよね、というときも、実は知らずに重要な壁を撤去してしまう可能性もあることは前回お話しましたが、
逆に、数か所補強するだけで建物全体の耐震性を高めることができる可能性だってあるのです。

騒音・振動・埃問題があるので是非にとおススメするわけではありませんが、仮住まいなしで居住中でも工事が可能な場合があります。

きちんと計算して計画するのであれば、耐震リフォームの中に、有効な「部分工事」だってあり、なのです。

そのために、「耐震診断」を行い、リフォームするついでに耐震性を高めることが出来たら、なおよろしいと思うのです。







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2017年1月25日 水曜日

耐震性を高めたリフォーム工事の件(その1)

「リフォームで耐震性が弱まることがある?」=リフォームに建築士が必要な理由


昨年、驚いたことがありました。 ホームページを見てご相談に伺った住宅の現地調査での事でした。
ご自分達で新築をされたというのに、また築半年で一度リフォームされているのに、さらに小さいリフォームをしたい、との事でした。
そのお話も驚きましたが、現地で重ねて驚いたことには、その前のリフォームで耐震上必要な耐力壁が1箇所なくなっているのが判った事です。

耐震壁のはずだったそこは、可愛らしく造作した、素通しの内壁窓になっていました。。。。

これは新築時の図面を拝見して現状と照合してわかること(現地でもおおよそ予想がついたので図面を見せてもらいました)なのですが、
リフォームの業者さんは「この壁に窓を開けて欲しい」というお客様のご要望に際し、それがこの家の耐震性を損なうことになるとは気にしていなかった、というわけです。

私のように新築時の図面(構造図)を見せてほしいとは言われなかった、と。(私は大抵元の図面を見せてもらうことにしています。)
「リフォーム業者さんには建築士さんがいなかったんでしょうね」と聞けば、いえ、確か二級建築士さんでしたよ、と。それなら尚更疑問です。
なぜなら(私見ですが)二級はビルや高層マンションなどを扱える一級と違い、木造住宅を中心とした比較的小規模な建築物を対象とした建築士の資格だからです。
だから木造が身近なはず、木構造も判っていて然るべき、と印象を持っていました。
なので、知らぬ業者とはいえ、前のリフォームでは正しい建築士の仕事が成されていなかったと認めざると得ませんでした。

などと自分の中で反芻し、かといって、お客様を不安にさせてばかりいられません。
「リフォーム業者さん、この壁取るの大変じゃなかったですか?」と取りあえず聞いてみました。

「そうなんです。とても苦労してました。」 当然です。耐力壁、撤去することがあるとはだれも思っていませんから。頑丈に造っているはずなのです。

でも、撤去してしまったのですね。。。。残念です。
内窓を造る=壁を一部壊す=耐力壁を一部撤去する=耐震性が低下する、という図です。 ここでついでにお客様に申し上げなくてはならない事も気付きました。

現在、法律で新築住宅には必ず瑕疵保険という保険に加入することになっており、設計図書・工事に関して検査も義務付けられています。
簡単に言いますと、雨水侵入する恐れのある部分(屋根・外壁・窓廻り等)と構造には10年保証が付いているのです。
更にくだけていえば、10年以内にここらに損傷がありましたら、そこの改修工事費は保証会社から補填されるということです(上限内)。
つまり、必要な耐震壁を自ら撤去してしまったら10年を待たず既に保証の対象外となってしまっています。
勿体ない事です。しかし、その事実を、指摘してくれる人もいません。 ここが、実は盲点だと思うのです。


今回この件に関してお客様に申し上げた事。
「詳しい計算をしてみないと大丈夫とは言えませんが、場所と数量から言ってすぐ手当しないといけないという状況ではありません(※)。
が、今後ここをリフォームする際には是非、ここかほかの部分でもいいので、耐震補強をしてください。それが出来る業者に頼んでください。」

あとで、なぜ気付くことが出来たのか?と客観的に考えてみました。
決して出来上がりのデザインだけではない、目に見えないところにも力を入れている部分です。 (このうち、1~5はリフォームに必要なことです。6.は建築主様のご理解に専門的アドバイスをプラス。)

1.現役の建築士
2.木造住宅の経験
3.リフォーム経験
4.施工経験
5.耐震性重視
6.瑕疵保険・火災保険・地震保険の制度理解と知識、処理実績

国・各都道府県市区町村の行政からの助成金・補助金制度や住宅の保険など、手間の多い事務仕事は一般に建築士から敬遠されがちですが、実はお客様が一番知りたいことでもあります。
制度は年度によって条件が変更になったりすることもあり、苦慮しておりますが、毎年、対応致しております。(⇒「使える助成金・補助金の件」へ。) ※なお、物件・現場状況により異なります。

昔のリフォーム、もしやということがあればお問合せください。

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2016年7月 8日 金曜日

完成一年点検は再生住宅の見届け確認

先日、昨年完成した再生住宅の一年点検に参りました。

点検といっても一年でどこが壊れるわけでもないのですが、工事個所全般の点検とお客様の実際の暮らしとのギャップなどの確認です。
建具の微調整や給湯器のリモコンや照明器具の向きなど、工事屋を呼ぶほどではないけどという、
ちょっとした細かい調整なども気付いてその場で行えることがあり、いつも好評です。

通常、設計事務所では新築した後の点検は施工会社任せでなかなか現地まで足を運ばないことが多いかと思いますが、
当社では施工もおこなっているため そのような確認が可能になってきます。
そしてお客様の満足度を直にお伺いすることができるのです。

今回嬉しかったのは、「そうか、まだ一年しか経ってないのか」という何気ないご主人のお言葉。
新築でなく、もとから建っていた古家を購入し、大掛かりな耐震改修とリノベーションを行い、自分好みの住まいに生まれ変わらせたのです。
でもずっと前からここに住んでいるような気がするなあと。

お仕事をリタイヤされてからの、居住地も長年暮らしたM区からN区への移動です。
処分するものも多く、お引越しも大変だったと思うのですが、 「誰か見に来たい人がいたらいつでも来てよ」とも何度も言ってくださる心強い応援団です。

これから夏休み。 お隣に住むお孫さんが、今まで以上に入りびたりとなり、毎日保育園・学童保育所状態となることでしょう。
たいへんよ~と奥様は嬉しい悲鳴です。

そしてそれはこの建物にとっても嬉しい再生の道となりました。
ぼろぼろだったトタン屋根のガレージが子供の遊び場デッキとなり、
土足で上がってもおかしくなかったボロボロの床がきれいなフローリングにかわり キケンだった空き家がご近所のサロンになる光景。

そしてその再生を確認したころにやってくるのが、都税事務所です。
今回少し早目の一年点検のきっかけとなったのは、実は都税事務所の訪問があると聞いたからでした。
このお話はまた次回に。

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2015年2月 9日 月曜日

夫婦の好み不一致の中の一致の感動

先日施主様とのお打合せでほのぼのすることがありました。

先に某メーカーショールームで奥様と落ち合い、いろいろと見て回ったときのこと。
外装タイルの課題もありいくつかサンプルを選定しました。
奥様と二人でこれがいいわね~と盛り上がったタイルがありました。
「でも、うちの人が何ていうか~」と疑心暗鬼になっていて、4~5種類次の打合せにお持ちすることになっていました。

で、次回の現地打合せ時、奥様が席を外したすきに思いだし、サンプルをポーチに並べて見ました。
旦那さま、「なあに?」私「どれがいいですか?」
「うちのは何て?」

まさにお互いがお互いの意見を尊重しあう仲・・・でも、好みは別物なのです。
わざとそれには答えず、「いくつか選んでみたので」と言いながら並べ替えたりしていると。
「これがいいかな~」と指したそのタイルは!

ちょっと嬉しい一致でした。
お二人とも「おー珍しい。そんなこともあるんだ!」と。なんだかとても嬉しい一幕となりました。

50年近く長年連れ添っても好みが一致するとは限らないことを、よーくご存知のお二人。
でも、一緒にいられるのはちゃんと理由があるんですよね。

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